白内障
このような症状はありませんか
白内障は視力が低下して対象物が見えにくくなることで、日常生活に影響を及ぼします。初期の自覚症状はほとんどありませんが、進行することで以下のような症状が現れます。
- 目が霞む
- ぼやけて見える
- 二重・三重に見える
- 自然光が眩しい
- 車のヘッドライトが眩しく感じる
- 遠くが見えにくくなった
- 近くにピントが合わない
上記のような症状がある場合は、白内障が進行している可能性があります。気になる自覚症状がありましたら、当院までご相談ください。
白内障とは
カメラに例えるとレンズの働きをする水晶体が、加齢が原因となり濁ってしまうことにより、視力が低下する疾患です。日本では70代以上の約80%が白内障を発症しているとされています。初期の自覚症状はほとんどありませんが、自然光が眩しい、霞んで見えるなどの症状が年単位でゆっくりと進行します。白内障を発症すると眼鏡やコンタクトでの矯正ができないため、手術が必要になります。
白内障の日帰り手術
白内障が進行し、日常生活に影響が及んでいる場合で患者様が視力回復を望まれたら、手術を実施します。一度濁った水晶体は元に戻すことができないため、水晶体を取り除き、ピントの補正のための人口水晶体(眼内レンズ)を挿入することで治すことができます。日本では毎年100万人以上の方が受けられる手術です。一般的な白内障手術は、超音波水晶体乳化吸引術と眼内レンズ挿入術を組み合わせて行われます。患者様への負担が少ない、日帰りで行うことのできる手術です。
手術の流れ
当院の白内障手術は日帰りで実施しています。手術自体は片方の眼が5分程度で終了しますが、準備や術後の確認のため、手術当日の院内滞在時間は1~3時間ほどとなります。手術終了後はそのままご帰宅いただけます。
1 麻酔
点眼麻酔を行いますので、手術中の痛みはほとんどありません。
2 眼内レンズを挿入する穴を作成する
水晶体嚢(水晶体を包んでいる袋)の前面に円形の穴をあけます。
3 濁った水晶体を除去する
水晶体嚢の切れ目から器具を挿入し、超音波を当てて水晶体を砕き、吸引して除去します。
4 眼内レンズを挿入する
水晶体嚢内に眼内レンズを挿入し、固定します。
眼瞼下垂
このような症状はありませんか
- 眼精疲労を感じる
- 瞼が重く感じる
- おでこに深いシワができた
- 上まぶたにくぼみができた
- 目をこする癖がある
- 夕方ごろに目の奥が痛くなる
- 慢性的な肩こり、頭痛に悩んでいる
- 目が小さくなってきた
- ハードコンタクトレンズを装用している
眼瞼下垂とは
眼瞼挙筋やミュラー筋は上まぶたを持ち上げる役割を担っています。しかし、加齢や長期間のハードコンタクトレンズの使用、まぶたを掻きすぎるアレルギー症状などが原因で、これらの筋肉の機能が低下することがあります。この状態を眼瞼下垂症と呼びます。眼瞼下垂症になると、目を開くのが難しくなり、顎を上げたり、額や眉を上げたりして物を見る必要があります。そのため、首や肩に負担がかかり、額にシワができるなど、外見にも影響を与えます。症状が重度になると、まぶたが重なって視界が狭くなったり、まぶたが開けられなくなったりします。このような場合、手術治療を検討することが必要です。
眼瞼下垂の日帰り手術
挙筋縫着術
眼瞼下垂の治療は外科手術が一般的です。挙筋縫着術は最もよく使われる方法の一つで、上まぶたを切開し、内側の挙筋腱膜を縫い付けることで眼瞼下垂を改善します。二重まぶたの場合は、二重のラインに合わせて手術を行います。加齢による眼瞼下垂はまぶたが大きくたるむため、この手術を受けることで顔の印象が明るくなります。手術後は二重をデザインして縫合するため、手術痕が二重のラインに隠れるため目立ちません。目立たない二重まぶたにする方法や、二重まぶたを作らない方法も選べます。
術後の経過
まぶたは筋肉や毛細血管が集中しており、複雑な構造をしているため、手術中の出血が多くなります。手術後、まぶたの腫れは数週間続きますが、しっかりと縫合することで翌日から洗顔やメイクが可能です。ただし、抜糸までは1週間程度かかります。その間、外出時にはサングラスなどで患部を保護することをお勧めします。腫れは個人差がありますが、一般的には1ヶ月程度で引き、2〜3ヶ月後には元の状態に戻ることが多いです。
眉毛下皮膚切除術
加齢とともにまぶたの皮膚がたるみ、瞼縁を越えて垂れ下がってくることがあります。このような状態の改善には、眉毛下皮膚切除術が有効です。眉毛下のラインに沿って切開し、たるんだ皮膚を取り除くことで、まぶたが持ち上がり、すっきりとした印象になります。
術後の経過
手術の翌日から洗顔が可能です。1週間後に抜糸を行います。内出血やむくみが治まるまでに数週間かかり、完治までは約2〜3か月かかります。