性行為が気持ちよくない・感じない「不感症」を病院で改善する方法〜原因や治し方を説明します〜
みなさん、こんにちは!
今回の記事では不感症とその原因や治療法についてお話ししていきます。
- 大切な相手と行為をしていても気持ち良いと感じない。
- 気持ちよさのよりも痛みがまさってしまう。
- 中イキとか外イキとかを経験したことがない。
- 性生活を楽しめないので、相手の誘いを断ることが増え、セックスレスになりそうだ。
こんなお悩みはありませんか?
「不感症」とは一言で言うと、性的な刺激に対して十分な快感を感じられない状態のことを指します。
多くの人が性生活について話すのは少し恥ずかしいと感じるかもしれませんが、不感症は意外と多くの人が抱える悩みの一つです。そして、この問題は性生活だけでなく、パートナーとの関係や自己評価にも影響を及ぼすことがあります。
この記事では、不感症の原因とその治療法等について詳しく解説をしていきます。これまで誰にも言えずに悩んでいたという方の力になれば幸いです。
不感症に悩む女性が実は多い
なかなか感じなくて悩んでいる・・・・、そんなことで悩んでいるのは自分だけかなと思った事はありませんか?
実は同じ悩みを抱えている方はたくさんらっしゃいます。
とある調査によると、sexが気持ちよくないと感じたことがある女性は全体の約46%と大変多いという結果が出ています。また、
他の調査では、「オーガズムに達したことがある」という人は61.2%でした。そのうち「腟内への刺激でオーガズムに達したことがある」という人は、約半数の48.2%。一方、この割合の大多数は、膣内と外陰部への同時刺激によってオーガズムを得たという方の割合で、膣内のみへの刺激でオーガズムを得たことがあると答えた人は、全体のわずか10%のみでした。
性行為で気持ち良いという感覚が掴めないという方は、想像以上に多いということです。
不感症の原因
不感症には様々な原因があります。大きく分けると、「心の問題」と「体の問題」の二つがあります。
ストレスや不安、うつ、トラウマなどの精神的な要因や、ホルモンのバランスが崩れる更年期、出産後などの身体的な変化が原因で起こることがあります。
また、日常生活の中で受けるプレッシャーや、性に関する誤った情報も影響を与えることがあります。 体質的に、もともと濡れづらい感じづらいという方ももちろんたくさんいらっしゃいます。
体の原因による不感症
- 陰核包茎
陰核包茎は、陰核(クリトリス)の先端を覆っている皮(陰核包皮)が通常よりも大きいために、性的な刺激が直接陰核に伝わりにくい状態を指します。
これにより、性的快感が得にくくなることがあります。この症状は、この後でてくる適切な手術によって改善することが可能です。 - 膣の乾燥
膣の乾燥や体質的に濡れにくい状態も、性行為時の不快感や痛みの原因となり、結果的に不感症を引き起こすことがあります。
この問題に対処するためには、まず十分な前戯によって自然な濡れを促すこと、必要であれば水溶性の潤滑剤を使用することが推奨されます。また、膣の乾燥が更年期などのホルモンバランスの変化によるものであれば、ホルモン補充療法を検討することも一つの方法です。 - 膣の萎縮
更年期や閉経後に見られる膣の萎縮は、膣壁が薄くなり弾力を失う症状で、これも性交時の不快感や痛みを引き起こし、性的快感を阻害する原因となります。記事後半で出てくるインティマレーザーや膣ヒアルロン酸の施術が有効です。
こちらの記事もご覧ください。
更年期の性交痛を治す方法。奥の痛みで困っている女性は見てください。
不感症の症状
不感症の症状は人によって異なりますが、一般的には性的な刺激に対して快感をほとんど感じない、または全く感じないという状態です。
性行為に興味がなくなる、オーガズムに達しにくい、または全く達しないという症状もあります。
これらの症状は、ただ行為を楽しめないというだけでなく自信の喪失やパートナーとの間の緊張感、気まずさを生じてしまうこともあります。
病院でできる不感症の治療
渋谷あおぞらクリニックでは、様々な原因や状態の負担症に対していろいろな方法でも治療が可能です。
例えば、いわゆる外イキに関係するクリトリスの不感症には「陰核包茎手術」という方法があります。
不感症に対する陰核包茎の手術
陰核というのは、いわゆるクリトリスのことです。
この陰核は一般的に陰核包皮と言われる皮膚に覆われているのですが、この包皮の大きさや分厚さは人によって異なります。 そのままの状態で陰核が露出しているという方もいますが、その一方で、放屁が大きく陰核を覆い尽くしており、陰核が見えないという方もいます。これが陰核包茎の状態と言われるものです。
男性にも包茎はありますが、不感症の原因となる女性の包茎は男性よりも実は割合が多いです。
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なかなか自分で確認するのは難しいと思いますが、ぜひ写真を撮ったりしてチェックしてみてください。よくわからないという方はカウンセリングにお越しいただければ、クリニックで実際に「これが陰核包皮だよ」とお見せします。
陰核包茎の手術の効果
クリトリスの部分が感じづらいという方に対して感覚を下げる原因である包皮を切除する陰核包茎の手術ですが、これは不感症以外の目的のためにも行われます。
例えばクリトリスと包皮との間に汚れや垢が溜まっってしまうという方、頻繁に陰核付近に炎症が起こって痛痒さを生じてしまうという方、溜まった汚れ等が原因で蒸れてにおいを生じ、それがコンプレックスだという方に対しても陰核包茎の手術をおこなうことが多いです。
膣内の不感症の治療
一方で、中イキができないという悩みに対して、膣の中の刺激が気持ちいいと感じないまたは痛いという方に対してはまた別のアプローチによる不感症治療が可能です。
膣の不感症に対しては「感度アップ手術」や「膣へのヒアルロン酸注入」、「インティマレーザー治療」などの改善方法があります。
感度アップ手術
感度アップ手術(Gショット)は中イキに直結するGスポットと呼ばれる部分にヒアルロン酸を注入する方法です。
これによってGスポットの部分が当たりやすくなり、性交渉の際に刺激を受けやすい形になることで、これまで膣内への刺激で快感を得られなかったというかたでも気持ち良いという感覚がわかりやすくなります。 この手術は短時間で終わりリスクも少なく、実は不感症治療の中でもリピーターの患者様が多い手術の1つです。
膣ヒアルロン酸注射
膣へのヒアルロン酸注入も、先ほどの感度アップ手術(Gショット)に似ています。
膣ヒアルロン酸注射は、Gスポットだけでなく、膣全体にヒアルロン酸を入れていくという施術です。
これによってGスポット以外のところも刺激に対して性交渉の際の感覚をより敏感にし、女性側だけでなく、パートナー側の気持ちよさをも高めることができるといったメリットがあります。 実は、膣ヒアルロン酸注射はこのように性生活の満足度を高めるだけでなく、加齢や出産に伴う膣の緩みを解消するという効果もあります。
インティマレーザーによる不感症治療
今度はヒアルロン酸を使わないレーザーによる感度アップ処置です。
インティマレーザーはデリケートゾーン専用の大変有効な、非手術的な治療です。
インティマレーザーの使用方法は多岐に渡りますが、膣全体に潤いを与えたり、引き締めたりという方法があるので、これによって濡れづらい方や感じづらい方、緩んでしまって当たりが悪いと感じている方の不感症を解消することができます。
他にもこのインティマレーザーはデリケートゾーンの黒ずみを解消したり、濡れづらさによる性交痛を解消したりする目的でも使われます。インティマレーザーついての記事はこちらもご覧ください。
【インティマレーザー黒ずみ除去】安いクリニックをお探しの方へ。乳輪や陰部の黒ずみ除去の効果を説明
不感症は、病院で治療を
これらの治療は、「セックスが気持ち良いと感じない」「オーガズムを得られない」というお悩みがある方に対して性的な快感を高めることを目的としており、病院やクリニックで専門医に相談することで受けることができます。
一方、このような分野の治療に精通している医師は日本の中でも少ないです。
治療を受ける前には、それぞれの方法の利点とリスクについて専門の医師としっかりと話し合い、自分に最適な治療法を選択することが重要です。また、治療だけでなく、日常生活での心と体のケアも大切になります。
渋谷あおぞらクリニックで不感症の治療を受けるメリット
不感症の治療を考えているなら、ぜひ渋谷あおぞらクリニックにご来院ください!
不感症や性交痛などのお悩みの診療に精通した医師がお一人ひとりの悩みにじっくり耳を傾け、最適な治療法を提案いたします。
また、渋谷あおぞらクリニックには日本にまだ10台しかないと言われているインティマレーザーの最新機器を取り入れています。このように最新の治療技術を取り入れたり、膣への使用が公式に認められている質の良いヒアルロン酸を使ったりなどと常に手術の質を上げるよう工夫しています。
施術の質を高めつつも適正価格で挑戦しやすいお値段で提供できるよう値段設定にも気を遣っています。ご予約はこちらのサイトからお願いします。
予約前に気になることがあるという方は、ぜひ公式LINEで相談してください。
更年期の不感症と治し方
不感症のお悩みは幅広い年代の女性からうかがいますが、中でも更年期や閉経前後のかたからのご相談が大変多いです。
- 以前は楽しめていた性行為を、急に楽しめなくなってしまった。
- 濡れづらくなって気持ち良さよりも痛みが勝ってしまう。
- 久しぶりにパートナーができたが性生活を楽しめない。
こんなお悩みを、診療では日々うかがいます。
更年期のデリケートゾーンの変化と不感症
実は更年期になると女性ホルモンのバランスが急に変化し、それによって膣の状態が変わるのです。
- 膣の粘膜が痩せて水分量や弾力を失い、感覚が乏しくなる。
- 膣の萎縮により乾燥感やひりつきが生じる。
- 刺激によって裂けやすくなり出血や痛みが増えることも。
こうしたお身体の変化が原因で、閉経前後の時期は不感症に悩む女性が増えます。しかし、専門の医師からのアドバイスに従い、適切な治療行うことで、こうした不感症の症状は改善可能です。
出産後の不感症
また、産後にも不感症の訴えが多いです。 更年期の変化とはまた異なりますが、
- 物理的に出産を経て膣の状態が大きく変わる 膣の緩みなど)
- ホルモンバランスの変化により膣内の環境が変わる(濡れやすさなど)
こうした要素により感覚面も大きく変化します。
心の健康と不感症
ここまで私たちの体の状態と性行為のときの不感症の問題についてお話しをしてきたのですが、実はそもそも不感症は、「心」の問題からくることも少なくありません。
ストレスや不安、うつ状態、過去のトラウマなど、心の健康や心理面が不感症に直接影響を及ぼすことがあります。
このような場合はクリニックでの治療が難しいケースも多いです。ひどいトラウマがある場合などは、施術の前に精神科や心療内科で相談してみることによって、より適切な治療やケアプランを提案可能かもしれません。
不感症を自宅で改善させる方法
不感症を改善するために、病院やクリニックでできる治療をいくつかご案内してきました。 施術というとハードルが高いなという方も大丈夫。家でできる不感症対策もいくつかあります。
例えば、膣トレやエクササイズを定期的に行うことで、膣の引き締め効果を得て性的な感度を高めることが可能です。また、パートナーとのコミュニケーションを深めることも大切です。互いの気持ちを理解し合うことで、性生活の質を高めることができます。
不感症にへびいちごが効く?
こういった不感症の治療について調べると様々な民間療法などがでてきますが、たとえば「へびいちご」をはじめとした民間療法やサプリメントの効果ははっきりとしない点が多いです。
医師としてはしっかり医学的なエビデンス(根拠)のある治療法に踏み出していただくことをおすすめします。
まとめ〜不感症を治すなら〜
不感症は多くの女性が抱える一般的なお悩みの一つですが、”感じない自分は何かおかしいんじゃないか”と1人で抱え込んで悩んでしまっている方が少なくありません。
たくさんの患者様のカウンセリングや治療をおこなっていると、そもそも不感症に対して治療法があるということを知らなかったという女性が大半であり、このように発信していくことの大切さを毎日思い知っています。
たかがセックス、されどセックス、人間の3大欲求の1つです。大切なパートナーといくつになっても楽しい時間を過ごし、コミニケーションを深めるために、「痛くて悩んでいる」とか「気持ちよさがわからない」「楽しめなくて1人悩んでいる」という方はぜひ気軽に渋谷あおぞらクリニックに相談しに来てくださいね。
このブログを見て、「それならちょっと治療してみようかな」と感じてくれる方が一人でも増えれば嬉しいです。皆様のご来院を心からお待ちしています。
婦人科形成のあれこれについてはこちらもご覧ください。